インハンド 2話 牙亜羅の感想
インハンド 2話 あらすじ
寄生虫学者の紐倉哲(山下智久)は病院を追われて辞めることになった元医者の高家春馬(濱田岳)を雇い、研究をするための助手にした。紐倉に無理ばかりやらされる高家であったが、何とか日々研究に励んでいた。
そんな時、都内でインフルエンザの症状に似ている病気が発生。病院に一人の女性が運ばれた。病院に行った紐倉が血液検査をすると、日本では、見ることのないハートランドウィルスに侵されていることが判明。まず紐倉と高家は感染源の確定するため、彼女の家を訪れる。
そこで出てきたのが9歳の息子、渉。母親の最近の行動について聞く紐倉であったが、特に変わった行動もなかったようで、感染源と思われるダニは見つからず。
そんな中、更に患者が増え、早急に原因を特定しなければいけなくなった。最初は牧野の申し出を断った紐倉であったが、図らずも高家、牧野の3人は再びチームを組む形になり、原因の特定を急ぐ。そしてハートランドウィルスの発生源を知ったとき、3人の心は揺れ動くことになる。
インハンド 2話 牙亜羅の感想
「山下さんはカッコいい」
「菜々緒さんの顔は整っている」
「濱田岳、金ちゃん」
と言う外見的感想は後にして、物語の内容の感想をお伝えします。ハートランドウィルスに侵されるというのは過去に実際に発生したもので、2009年ミズーリ州北西部の別々の農場で2名の男性が、発熱や倦怠感、下痢などを起こしたというものがあります。記憶障害、食欲衰退がしばらく続き、その後ゆっくり回復したと書かれています。
作者様は色々変わったウイルスを知っていて凄いですね。そして今回の注目はスーパースプレッダー。自分では何も気づかないまま人に移してしまうと言う恐怖。実際はこれほどまで凄くはないかもしれませんが、外出の際には是非マスクをしないといけないなとついつい思っちゃいます。
最初に渉の家に訪れた時、紐倉が頭に触れていたようですが大丈夫だったのですね。やはりたくさん触れることによって移るのでしょうか。
スーパースプレッダーの話は前に私も聞いたことがあります。エボラ出血熱が有名ですよね。わずか3%の患者から61%もの感染を出したと言うもので、未知の病気の抗体を持っていて病気が発症しないということ。その方達から薬を作れるというのを漫画か小説かニュースか報道番組か何かで見たことがあります。(範囲が広すぎますね)
今回、紐倉のロボットハンドの理由が公表されました……かに思えましたが、結局それも嘘。犬に舐められてそこから壊死したって……。調べてみたら実際にありました。カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症。
嘔吐や脚の痛み、下痢などの症状が次々に現れ、敗血症を起こし、手足が壊死したというもの。実際の発症例ですが、日本では2002年から2009年までに重症患者が14件発生したそうです。
これを多いと見るか少ないと見るか分かれますが、アルコール中毒、糖尿病、悪性腫瘍がある方がなりやすく、高齢者や免疫が弱っている方も注意が必要だそうです。
ただ現在、犬を飼っている方は日本では3世帯に1世帯と言われています。それほど多くの家で飼われていて7年で14件であれば、確立は相当低いものと見てとれるでしょう。そういう私も知り合いのワンちゃんと戯れ、手や顔をペロペロ舐められるものです。あまり気にするレベルではないでしょう。
インハンドは一般的な殺しをするようなサスペンスドラマではなく、ウイルスがきっかけで起こる、本人も気づかないところでの死であり、新しいジャンルのサスペンスだと思います。
濱田さんが出ていることもあり、笑える部分もあり面白いです。今回の最後でワンちゃんに舐められて手を消毒するところがとても面白く笑えましたね。結局のところ、紐倉が義手になった理由は何なのでしょう? 次回のインハンドもとても楽しみです。