カイジ ファイナルゲーム 牙亜羅の観た感想&評価
カイジファイナルゲームと銘打たれた今回、カイジシリーズの最終回ということで、さっそく映画館に行って観てきました。いつもハラハラワクワクさせてくれるカイジを観てきた感想をお伝えしたいと思います。感想からネタバレがあるので、まだ観ていない方やネタバレされたくない方はあらすじまでにしておいてくださいね。「カイジファイナルゲーム」予告動画も下に掲載します。
カイジとは?
カイジは1996年より講談社「ヤングマガジン」にて連載が開始され、シリーズ累計発行部数2100万部を超える大ヒットコミックスです。その大人気漫画をカイジ演じる藤原竜也さん主演の映画「カイジ」として2009年カイジ人生逆転ゲームを皮切りに、2011年のカイジ2人生奪回ゲームが放映された後、9年の沈黙がありました。そんな中、今年1月カイジファイナルゲームが甦りました。シリーズ最終回となる今回のカイジファイナルゲーム。是非ご覧ください。
カイジ ファイナルゲームあらすじ
自堕落な生活を送っていたカイジは、派遣会社からクズと罵られ、薄っぺらい給料袋を手渡される。憤りを感じながらも一缶千円に値上がりしたビールを買うかどうか迷っていた。
「久しぶりだね、カイジくん」
「ハンチョウ?」
声をかけてきたのはスーツに身を包んだ大槻だった。帝愛グループ企業のひとつを任される社長に出世したという。
「カイジくん。君もこんなところでくすぶっているタマじゃないだろ?」
「何が言いたいんだ?」
「実はワシと組まないかと思ってね」
大槻が見せたのは一枚のチラシだった。【第5回若者救済イベント開催!バベルの塔】金を持て余した大金持ちの老人が主催するイベントで、一攫千金のチャンスだ。
「こんなもの無理だ! 運否天賦のゲームで作戦の立てようもない」
「その通りだよ。だが裏を返せば、カラクリがわかっていれば勝てる可能性があるわけだ……」
ざわ…ざわ…ざわ…ざわ…
運命の歯車は動き出した。カイジを待ち受ける未来は天国か地獄か? 日本中を奮い立たせる最後のギャンブルが今始まる―
公式ホームページhttps://kaiji-final-game.jp/introduction.htmlより引用
カイジ ファイナルゲーム 牙亜羅の観た感想 ネタバレあり
やはり映画館で観ると、映画の世界に入っているような感じになり臨場感が増し最高です。とくにこのようなハラハラするような映画で大きいスクリーンと良い音響機材で聞くと、とても楽しめます。
まず今作品の初めに2020年東京オリンピックの終わりからという設定に最近のネタで「実際にありそう」という感じで始まりました。そしてオリンピックの後、経済が悪化し日本はインフレに。ホームレスになる人や生活苦の人で、とても厳しい状況ですね。実際にそんなことがあったら大変だなと思いましたが、まず実際にはオリンピック後に経済が悪化することはないでしょう。むしろ成功すれば、今後海外からの観光客などが押し寄せ、景気拡大になるか横ばいではないかと私は思います。
でもカイジの世界では経済が悪化し、インフレで給料もまともに貰えない状況に。そんな中、やはり貧乏で底辺な生活をしているカイジですが、派遣会社の給料日、会社に7割もピンはねされるという状況に。実際に私の給料が7割減ると思ったら最悪だし、生活できませんよね。
カイジが上司に反発し、他の社員も一緒になってヤジります。そこにやってきた黒崎(吉田鋼太郎)社長。突っかかるカイジ達社員を一蹴する黒崎はめちゃくちゃだけど逆らえないという。社員は辛い立場ですね。
結局は給料の改善もできないまま、カイジは安い給料をもらって街に出ます。そこで見たのは1本1000円もする缶ビール「また上がってる!」という言葉とともに一度は買うのをためらいますが、やはりビールの誘惑には勝てず、買っちゃいました。聞きたかったよ。いつも「うんめぇ!」 カイジの「うんめぇ!」は大袈裟だけど本当に美味しそうなんですよね。
そんな時、カイジに声を掛けたのが、あの地下牢道場でカイジの班の班長をしていた大槻(松尾スズキ)でした。彼はカイジに食事をごちそうしましたが、やはり裏の話があり「バベルの塔」への参加を促します。これは街のどこかのビルの屋上に立てられた長さ8mのでかい棒の先に貼り付けられたカードを奪い合うというゲームです。あれだけの人がいたら、獲得するのは無理っぽいですね。
予告で観た、カイジ1のブレイブメンロードのようなシーンはこういうことだったのかと納得いきます。でも今回は電流が走っているわけでもないし、命綱でもつけておけばよかったのになと思います。むしろカイジ1の時も綱やロープなら電気が来ないから命綱代わりにできたと思いますが、利根川が許してはくれないですかね?
それはさておき、約8メートルの高さから飛んだカイジですが、見事カードを手に入れました。よく生きていたな~。しかしカイジは10億円という大金を得ることなく極秘情報の方を選びます。それにはある理由が。私なら即10億と打ち込むけど、死亡フラグですね。カイジはそこで、この救済ゲームの主催者と会うことに。それに現れたのは東郷会長(伊武雅刀)と秘書の廣瀬(新田真剣佑)でした。
彼からは日本の裏情報と帝愛ランドでの「人間秤」のゲームの話を聞きます。この話にすぐ乗るかと思いきや、カイジは全く乗り気じゃありません。ヒーローになりたいわけじゃないですからね。しかし、もう一人東郷会長のゲームでの勝者である加奈子(関水渚)はカイジにやろうと猛攻撃。これには流石のカイジもタジタジです。
こちらの関水渚さんですが、私が以前ご紹介した「4分間のマリーゴールド」に消防士役として出演していましたね。ほとんど彼女のことは書いていませんが(出演シーンも多くはなかったので)参考までに感想のページです。
この人間秤のゲームはお互いの資産を比べるというもの。有価証券や実際の資産を金に変えて計りあうというゲームで資産が多いものが勝つという仕組みです。これに資産王の東郷と、派遣王の黒崎が一騎打ち。ゲームには「Friend」「fixer」「Family」「Fan」の四つのキーワードが書かれたルーレットを回し、1時間ごとにその目の者がベッドしていくというものです。
Friendはそのゲームに参加している者の「友達」であり、Familyなら出演者の家族が資産をベッドするといった具合です。確かゲーム説明の映像に篠田麻里子さんが出演していましたね。超毒舌だったぁ。
帝愛ランドに来た時にカイジが見た「ドリームジャンプ」ですが、やはり無駄に出てきたわけではないのですね。しっかり恐怖を私たちに与えた後、最後にあのような演出で持ってくるとは……。
ゲーム的には10分の1の確率で生き残り、他は死ぬというバンジージャンプ。あれって生きると言っていますが、普通のバンジージャンプと違って下までロープが降りてそのまま止まってますよね。地面にはぶつからないものの相当痛くないですか? 全体重がのしかかるのですよ?
今回は前回と前々回に出演した方が出てきました。まずは天海祐希さん。あの元金貸し業者の社長の遠藤ですね。知っていて出てきたのか否か、結局はカイジの金狙いですね。鼻が利きます。
出演した回の感想はコチラに書いてあります。
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カイジ 人生逆転ゲーム(映画版) 牙亜羅の感想&評価 ネタばれあり
もう一人は坂崎演じる生瀬さん。彼は前回カイジと組んだ仲間です。彼が出てきた時、ちょっと感動しちゃいましたね。こちらも感想を書いてあるので参考にしていただければ幸いです。
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カイジ2 人生奪還ゲーム 牙亜羅の感想&評価 ネタバレあり
最後の戦いは高倉(福士蒼汰)です。彼のお得意ゲームであるゴールドじゃんけん。これに使われる金は一ついくらなのでしょう? 今現在1gで6000円前後です。調べたら、コチラの「新品未使用 1998 中国 パンダ金貨1オンス」で916,220円だそうです。付加価値は付いているでしょうが。1オンスは約28グラムですね。
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福士蒼汰さんはこういう役柄の方が合っていますね。熱く叫ぶようなセリフの方が心がこもって聞こえます。先ほどの4分間のマリーゴールドのように静かなキャラの時は、表情が固く見えます。
最後の戦いも終わり、分け前です。今回こそはファイナルにふさわしくカイジも大金を……。いやいや、あの大きなバッグ、怪しすぎるでしょう。すぐに分かりましたよ、結末が。以上、私の感想でした。次に私独自の評価をお伝えしたいと思います。あ、結局大槻班長はお金貰えなかったのですね? いつもながら残念! それと最後カイジは食事代をどうしたかだけ気になります。
カイジファイナルゲーム 牙亜羅の評価 (4.8)
ストーリー★★★★★
キャスト★★★★★
映像★★★★☆
音楽★★★★★
もう一度観たい度★★★★☆
ストーリー ★5つ
ストーリーはとても面白い作りでした。特に前作、前々作に出演していた人との繋がりもあり面白かったです。ただの通りすがりに思えたドリームジャンプも最後の伏線のようになっていたり、派遣で働いていた時計職人の女性もただの出演者ではなく伏線で使用していたところが良かったです。最後の終了時間が来た時、そんな気がしましたがね。
キャスト ★5つ
今回もとても豪華なキャストで★5つ未満など付けれないくらいです。藤原竜也さんと福士蒼汰さんが揃うだけでも凄いですが、吉田鋼太郎さん、新田真剣佑さん、伊武雅刀さん、天海さん、生瀬さん、育三郎さん。豪華すぎます。演技がとても上手な方ばかりなので、妙にリアルな映画に仕上がっていました。途中から出てきた関水渚さんは、第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」のファイナリストですよ。これからの活躍に期待ですね~。
映像 ★4つ
ゲームの説明シーンなど凝った作りになったのが良かったです。しかしコロニーのシーンや、ドリームジャンプのシーンなど少し見ずらいシーンがあったので★4つになりました。またドリームジャンプの落ちていくシーンが少しリアルさに欠けたので、この評価です。コロニーのシーンなどは前景も見たかったですね。
音楽 ★5つ
前回の曲を使っています。心を踊らされるようなワクワクするような曲で、その場にマッチした曲が流れて自分も頑張っている気になれました。
もう一度見たい度 ★5つ
もう一度見てみたいですね。その上でこういうことだったのかとか、納得できる部分も増えるはず。単純にカイジの世界に浸りたいです。
カイジファイナルゲームを 観たい方
1月29日現在、まだまだ全国の映画館で上映されています。 お近くの上映場を調べるならこちらから。https://eiga.com/movie/91314/theater/
以上、カイジファイナルゲームを観た感想でした。やっぱり映画館で観るのは最高ですね~。