映画『窮鼠はチーズの夢を見る』牙亜羅 弾蔵の感想&見所
今日は関ジャニの大倉忠義さんと成田凌さん主演の映画『窮鼠はチーズの夢を見る』を観てきた感想をお伝えしたいと思います。
この映画は元々6月に公開が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響で延期。3か月遅れて9月から公開された映画です。
大倉さん演じる大伴と、成田さんが演じる今ヶ瀬のラブストーリーを見ることができるということで期待していた作品です。それではさっそく観てきた感想をお伝えしたいと思います。
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』あらすじ
学生時代から「自分を好きになってくれる女性」ばかりと受け身の恋愛を繰り返してきた、大伴恭一。ある日、大学の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会。
「昔からずっと好きだった」と突然想いを告げられる。
戸惑いを隠せない恭一だったが、今ヶ瀬のペースに乗せられ、ふたりは一緒に暮らすことに。ただひたすらにまっすぐな想いに、恭一も少しずつ心を開いていき……。しかし、恭一の昔の恋人・夏生が現れ、ふたりの関係が変わりはじめてゆく。
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』キャスト
大伴恭一役:大倉忠義
関ジャニ∞のメンバーでドラムを担当していますね。またバラエティ番組で太鼓の達人をやっているのを見た方もいるかもしれませんが、とても上手ですよね。
演技に関しては音楽が主でありながら演技も上手で、もはや俳優と言っても良いくらいではないでしょうか。今回の大伴はクールなのに人に流されるという役で、私的には少々イラっとする場面もありましたが、そこが大倉さんの上手なところだったのでしょう。
視聴者の気持ちはすっかり掴んでしまっていると思います。とても良い演技でした。
今ヶ瀬渉役:成田凌
今回の成田さんの役は今ヶ瀬という男性が好きと言う人の役柄でした。大学の先輩である大伴のことを一途に好きだった彼がある時、探偵だった今ヶ瀬が、たまたま大伴の調査を受けたところから恋が始まるというもので可愛らしい演技を見せてくれました。
私が成田さんを見かけたのが『学校のカイダン』と言うドラマで当時は高校生役でしたが、刑事役や会社員など様々な役を観てきましたが、今回の役もとても良かったです。とても可愛らしい演技でしたね。
岡村たまき役:吉田志織さん
大伴の会社の同僚で何かと大伴と近い存在だった役の吉田詩織さんですが、過去作品で印象深いドラマと言えば溝端淳平さん主演の仮面同窓会です。八真人の元彼女の役で可愛らしい顔の女子高生役でした。今回の吉田さんの役のたまきは恭一と同じ会社で密かに恭一に思いを寄せていた役です。
明るい女性で嫌な顔を見せずに心の中で秘めているような役が、とても吉田さんに合っていると思います。最後恭一の家で灰皿を見た時の顔とカーテンが届いていたのに大伴から何も聞いていなかった時の顔が、何とも言えずに可哀想な気持ちになりました。
夏生役:さとうほなみ
さとうほなみさんはゲスの極み乙女のドラムを演奏している女性で、アーティストとしては『ほな・いこか』という名前で活動をしています。あまり気に入ってないようですが……。女優業では『さとうほなみ』さんですね。
夏生という役ですが、少し性格がキツイ女性を演じています。大伴とは高校時代の元彼女の間柄です。なかなか上手に演じていましたね。
知佐子役:咲妃みゆさん
咲妃(さきひ)みゆさんは元宝塚歌劇団雪組トップ娘役でした。2014年9月1日~2017年7月23日ということで、およそ3年と言う月日ですが、今回は大伴の妻役を演じていました。最初は探偵を雇って、好きな夫(大伴)が不倫をしていないことを祈っているかと思いましたが、実はその逆だったというのが面白いです。ちょっと強気な発言が、とても良かったと思います。
井手瑠璃子役:小原徳子さん
元々木嶋のりこという名前でしたが、2018年に改名。小原は母親の旧姓のようです。料理、オセロ、工作、裁縫、日本舞踊が特技と言う小原さんは株式会社Water blueに所属しています。子役もたくさんいる事務所ですね。窮鼠では出演シーンがたくさんあるわけではありませんが、情熱的な演技を観ることができます。
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』見所
大伴と今ヶ瀬のキスシーン
大伴と今ヶ瀬のキスシーン。最初こそ今ヶ瀬の技ありなキスでしたが、大伴もだんだんと良い感じに。一番最初に「タバコ臭い」と言いつつも、そのままキスしたのが良かったですね。
今ヶ瀬が大伴のズボンを下げ……
今ヶ瀬がおもむろに大伴のズボンを下げ、顔を近づけます。「これは、まさか!」と思っていると案の定あの行為に。大伴も案外受け入れていたのが面白かったですね。表情が良かったです。
たまきが棚のところにある灰皿を見つけ……
大伴の家に来ているたまきが灰澤を見つけます。そしてジッポ。何とも言えない表情を見せていましたが、あの時の心の中はどのようなものだったのでしょうか。
映画『窮鼠はチーズの夢を見る』牙亜羅 弾蔵の感想
とても面白かった作品です。最近ではBL作品も少しずつ出てきた印象ですが、窮鼠以外で私が思い出深いBL作品は『おっさんずラブ』です。あのドラマは笑えてドキドキする作品でしたが、こちらの作品はシリアスな感じがしました。まずは流され侍の大伴がダメ男で、見ていてイライラする場面も多々ありました。ただ大伴を演じる大倉さんが上手だったので、話にのめり込めたのだと感じます。
最初は今ヶ瀬のことをただの後輩と思っていた大伴ですが、話が進むに連れて今ヶ瀬のことが好きになっていくところが、とてもキュンでした。そんな男性同士の恋愛も流され侍にかかれば違和感なく受け入れたというところが凄いなと思いました。
最初は進んで付き合っていたわけではない大伴も、今ヶ瀬と付き合っているうちに本当に好きになったようで、最後の方に結婚の話が出た後にたまきが家に来て灰皿を見た時のシーンは見ているこちら側としてもショックを隠せませんでした。
男性目線から見ると、もし仮にこのような状況になっても私は流されることはないと思いながら見ていました。大伴は今ヶ瀬のことをただの後輩と見ていましたが、そのうち可愛いと思うようになったのでしょう。途中で髪を撫でるシーンは必見です。
この作品では大倉さんと成田さんの裸を見ることができるというのも女性の方が喜べるところではないでしょうか。とても小さく綺麗なお尻を拝むことができます。一度ならず、二度、三度と映画館で観る方も少なくないようです。それほど面白く、ジワジワと後を引く切ない感情を味わうことができる作品ですね~。
最後に私が映画館に行った時の状況ですが、男性が少なく周りは女性が多かったです。最終の時間に行ったのですが人数は多く、この映画の人気が伺えました。