テセウスの船 10話(最終話)&見所「えっと……これで終わり?」ネタバレあり by牙亜羅
前回青酸カリという証拠が見つかってしまい、とうとう捕まってしまった文吾。このまま未来と同じ人生を生きることになってしまうのでしょうか? それとも心が見事犯人を捕まえるのでしょうか? では観ていきましょう。
テセウスの船 10話(最終話) あらすじ
そして、事件の真相を追う心の元に黒幕から最後のメッセージが届く。それは、心に究極の選択を迫るものだった。過去を変えて家族の未来を救うため、心はある決意をする。やがて迎える黒幕との対峙。そこで事件のすべての真相が明らかにされる。心と家族の未来はどう変わるのか……?
公式ホームページhttps://www.tv-asahi.co.jp/alibi/story/00010/より引用
テセウスの船 10話(最終話) 見所
文吾に面会に行く心と和子。しかし文吾は
捕まってしまった文吾。そんな時、一冊の本が届きます。それを読むと表情が変わります。一方、面会に行く心と和子。面会室で文吾は「共犯者は俺だ」と言い絶望する和子。「自分はいないと思え」というようなことを言い、心が過去に和子に言われていたようなセリフが聞かれます。面会が終わり、鈴と慎吾が、出てきた和子と会い「書いた絵を渡せなかった」と聞きます。


家に戻った心、和子、鈴、慎吾は
家に戻り暗い生活の4人。実家に戻るという和子に鈴が「逃げたくない」と反対します。鈴はワープロの文字では犯人とは分からない、父さんの汚い字なら諦めるけどという言葉から心は、みんなで埋めたタイムカプセルに何かヒントがあるのでは? と考えます。掘り起こし手紙を読む心。それは家族に向けた、温かい内容の手紙でした。


みきおと再会
記憶を失ったみきおに事件のことを尋ねようとみきおを訪ねますが、病院ではさつきが「みきおがいなくなった」と騒いでいます。ベッドの下に落ちていた紙から学校にいることを割り出し向かいます。そこにいたのはみきお。彼の口から事件の真相を聞きます。そして心の前に出された、ある物は……。そして文吾が見事に。


12年前に音臼村祭で起きた事件
音臼村祭りで徳本の母親が亡くなったのは、正志の母親が毒きのこを入れてしまったからと知ります。文吾に犯人を探し出してくれと頼んだ義男(仲本工事)でしたが、実はきのこを入れたのは自分の妻でした。それが音臼村祭りの全容でした。


駐在所の入り口に犯人からの手紙が挟まっていた
駐在所の入り口に犯人からの手紙が挟まっていました。それを見つける心。荷物を片付け、手紙を置いて出ていきました。驚く文吾達。そんな時、本部からある場所で男性が倒れているという情報が届きます。それは心の容姿に合致するもの。急いでその場所に駆け付ける文吾が車に乗ろうとしますが……。


テセウスの船 10話(最終話) 感想「えっと……これで終わり?」ネタバレあり by牙亜羅
毎回たくさん考えさせられたテセウスの船ですが、結果としては文吾が言った通り、「犯人はお前か!」と言いたいです。黒幕は2回目の現代で殺害されたことが繋がっていましたね。口封じだったのでしょう。彼は何を思って30年生きていたのでしょうね。佐野家が崩壊していて恨みが晴れたのでしょうか。
いつも後手後手の心ですが、結局最終回も後手に回ってしまった印象です。あの場面は一人で行くべきではないし、和子達が狙われているのですから自宅に居るのが定石では?
結局、動機の部分や音臼村祭りの事件に関わった人や、ミスリードの校長の話、その息子の話がいらない状態になって雲をつかんでいるようでした。それよりはもう少し伏線を増やして核心を得るような内容にしていけば、心残りがなく終われたと思います。少しモヤモヤ感が残ったまま終わってしまいました。
後で色々な方の感想を読ませていただきましたが、前回私が考察した犯人は「未来のみきお説」は原作の方を予想してしまったようです。後で読んでみたいですね。
今回黒幕を演じた彼は、とても重要な役でしたが顔つきや動作など、とても頑張っていました。もともと舞台でそういう表情もしていたので上手にできていたと思います。セリフも含めて観ているこちら側としては上手くいくかどうか、ヒヤヒヤして観てしまいましたけどね。
最後に出てきたハッピーエンドのシーン。慎吾の大人が澤部と言うのは笑えましたね。「何でお前がいるんだよ!」って思いましたが、最後鈴とボケてたのが笑えました。
最後に一つ、いや二つ。三つ疑問ですが、1回目現代の鈴も2回目の現代の鈴も、人々から文吾の娘だとバレないようにするために整形したはずですよね? 最後の3回目の現代もハッピーエンドのはずなのに同じ顔だった。何故でしょうか? やはり美意識が高かったのでしょうか?
あともう一つ疑問なのがみきおです。いくら少年時代の犯罪とは言え、連続殺人を犯したのにのうのうとさつきと喫茶店をやっていますが、1回目と2回目の佐野家が世間から受けてきた仕打ちと全く違い、幸せそうな状況ですよね。報道は「少年M」とかで処理されたのでしょうか。今でも鈴を狙っているのかも疑問です。
そして黒幕の件ですが、結局彼の罪は殺人としては、心の1のみと言うことになりますよね。他は殺人ほう助の罪かな? 罪としてはみきおの方が重罪ですが、果たしてみきおを操れるレベルの頭脳でしょうか?
色々疑問点を挙げればキリがないテセウスの船ですが、最終的には家族がハッピーエンドになれて良かったですね。ただ一人、心が帰ってくるのを待つ、2回目の現代の由紀が不憫でなりませんが……。
以上、テセウスの船10話(最終話)、牙亜羅の感想でした。お付き合いいただき、ありがとうございました。
「テセウスの船 10話(最終話)」を見逃した方 視聴方法
「テセウスの船 10話(最終話)」を見逃した方は、「Paravi」で放送されています。もう一度観たい方はご確認くださいね。